全文XML公開|公益法人に特化し半世紀の日本印刷(NPC)

TOOL CHANGES

書誌XML作成ツールのサービス提供終了

2023年10月に、JSTより書誌XML作成ツールの利用発行機関へ向けて、2025年3月中を目処に書誌XML作成ツールのサービス提供を終了する案内が送付されました。
J-STAGEのアップロードには、2024年12月末までに、現在使用される書誌XML作成ツールから全文XML作成ツールでの登載へ移行が求められます。
全文XMLツールへの移行により、現在の書誌XML形式のアップロードがすべて、全文XML形式に移行されるわけではありません。
引き続き全文XML作成ツールを利用して、書誌XML形式のアップロードが可能となります。
利用発行機関が少ない全文XMLではありますが、あらためて全文XML形式でのアップロードを検討されるお客さまが増えております。


本ページでは全文XML公開について解説いたします。

DIFFERENCE

書誌XML公開と全文XML公開の違い

XMLとHTMLという単語が併用されることで、理解を妨げますが、J-STAGEのシステムへアップロードするためには、XMLファイルを作成します。
システムへXMLファイルをアップロードすると、変換されHTMLファイルになります。
HTMLファイルは、J-STAGEのサイト上でブラウザにて閲覧可能となります。


書誌XML公開と全文XML公開画面では、以下のような違いがあります。

エリア 掲載項目 書誌HTML
(XML)公開
全文HTML
(XML)公開
書誌情報 タイトル
著者名
所属
キーワード
抄録
PDF 本文(PDF)
本文(目次) 本文(目次)
引用文献 引用文献

全文XML公開を行うことで、従来の書誌HTML公開+全文PDFに加えて、記事全文をHTMLに変換し、
ブラウザで全文の閲覧可能となります。以下にページイメージを紹介します。

全文HTML(XML)公開画面は、スマートフォンでも、画面サイズにあわせて閲覧可能です。

全文XML公開は、従来書誌XML公開の機能を持ったまま、ブラウザで全文を閲覧可能とする付加機能にあたります。

RESULT

全文HTML(全文XML)公開による効果

  • 閲覧数の向上

    検索エンジンは、PDFよりもブラウザに掲載されている本文の判別を得意とします。
    HTMLの内容がそのまま検索対象となるため、PDF公開よりもヒット率の向上が期待されます。
    全文情報を提供することにより論文を探している利用者に、精度の高い検索を可能とします。

  • 手軽に読めるブラウザ表示

    HTML公開はパソコンだけでなく、タブレットやスマートフォンなど、見る人にあわせて読みやすく形を変えます。
    ブックマークへの保存ですぐに論文を読める、引用文献はページの内外へリンクが設定されます。
    特にタブレットやスマートフォンを多く利用する若者へのアプローチに有効です。

  • より便利に

    Google Chromeなどいくつかのブラウザでは、表示するサイトを自動的に翻訳してくれる機能、読み上げ機能を提供しています。HTMLで公開する事で、ブラウザ翻訳、読み上げ機能を活用できます。
    従来のPDFダウンロードに加え、HTMLならではの機能は利用者の利便性向上につながります。

SOLUTION

便利になるのに広まらない、日本印刷が解決します

J-STAGEより、2020年に全文XMLの作成ツールが提供されていますが、未だにソースコードの知識無しには作成できないことが課題になっています。
2023年のJ-STAGEが行ったアンケート調査では、全文 XML 登載で感じているデメリットや、または全文 XML 登載を利用していない理由として、
「全文XML作成を担当する人がいない」「業者(印刷会社)に全文XML作成を外注する資金が無い」「全文XMLを作成する時間が足りない」といった回答が3割以上を占めています。
機能にデメリットは感じないが、作業負担やコストに課題を感じているという回答に読み取れ、これが普及の妨げとなっています。
日本印刷では2018年より全文XML公開に対応し、独自のツールを開発により、全文XML公開支援サービスを提供しております。


お問い合わせ・お見積もりなど、お気軽にご相談ください。


全文XML公開含め、J-STAGEに関するお問い合わせは、お問い合わせフォームにおいて、カテゴリの「J-STAGEについて」をご選択ください。
また、全文XML公開のお見積もりにあたっては、お問い合わせ内容の入力欄に、
以下をご明記の上、送信をお願いいたします。

  • ①J-STAGE全文XMLの見積もり依頼
  • ②J-STAGE掲載済みの冊子は対象の冊子名
  • ③提供いただけるデータ形式(PDF、InDesign、MS-Word等)

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